WordPressのアップロード上限を上げると危険?
安全な設定値とサーバー負荷の真実

お客様

WordPressのメディアライブラリの「最大アップロードサイズ」を拡大した場合、より重たいデータがアップロードできるようになりますよね?その分、レンタルサーバーには負荷がかかるんでしょうか?

弊社

良い質問です。
結論から言うと——
「アップロード上限を上げること自体ではサーバー負荷は増えない」
です。ただし、いくつか注意点がありますので詳しく解説します。

WordPressのアップロード上限やサーバー負荷を説明するためのサーバールーム写真

【1】上限を上げても “設定しただけ” では負荷は増えない

WordPressや .htaccess の設定で「アップロード上限を10MB → 50MB」に変更したとしても、その時点ではサーバーには一切負荷はありません。

負荷が増えるのは、あくまで「実際に重いファイルをアップロードした時」です。

【2】実際に負荷がかかるのはこの3つの場面

▼(1)アップロード時の処理負荷

画像はアップロード後に以下が行われます。

  • 自動圧縮
  • サムネイル生成
  • WebP化(対応サーバーの場合)
  • 大量サイズ変換

1枚が5MB~10MBの写真を何十枚も連続でアップロードするとCPU負荷が高くなることがあります。

▼(2)サーバー容量(ストレージ)の圧迫

重い画像を大量にアップロードすると、ストレージの消費スピードが一気に早くなり、最悪「容量オーバーでサイトが表示されない」というケースすら起こります。
(※実際、制作現場でもけっこう発生するトラブルです)

▼(3)バックアップ容量のストレス

画像が重いほど、

  • バックアップに時間がかかる
  • バックアップデータが肥大化する
  • 復元時の処理も遅くなる

という“間接的な負荷”が増えます。

【3】結論

アップロード上限を上げること自体は問題ありません。
ただし、重い画像を「大量」または「頻繁」にアップロードすると負荷は増えます。

そして最も危険なのは、

サーバー容量(ストレージ)の上限に気づかないまま圧迫していくこと。

このため弊社では、

  • 上限値は必要最小限に抑える
  • スマホ画像は自動圧縮を推奨(ShortPixel 等)
  • 重い画像を多用する業種にはサーバープラン変更も提案
  • 大量アップ時は制作側で対応し事故を防ぐ
  • アップロード時に画像を自動縮小するプラグインを導入(例:5000px → 1000pxへ最適化)
     → 無駄な巨大画像を根本から防ぎ、サーバー負荷・容量消費を大幅に軽減

という“負担のかからない運用”を採用しています。

画像アップロードは、日々の運用では「つい軽く扱いがち」な作業ですが、実際はサーバー負荷・容量・バックアップなど、多くの要素に影響する大事なポイントです。
正しい設定と、適切な運用ルールを整えておくだけで、トラブルの9割は防ぐことができます。

もし、サイト運用の中で
「画像がアップロードできない」
「どの設定が正しいかわからない」
「サーバー負荷や容量の管理が不安」
と感じることがありましたら、お気軽にご相談ください。

ホームページの新規制作・リニューアル制作・運用サポートは、バリューネットにお任せください。
制作から保守、トラブル対応まで、安心して任せられる“長く付き合える制作会社”として全力でサポートいたします。

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