WordPressの制作現場では、画像アップロードのトラブルは実は「かなり頻度の高い」お問い合わせの一つです。特に、サーバー移転後・テーマ変更後・大規模な画像追加作業のタイミングなどで発生しやすく、原因が一つではないため、問題の切り分けが大切になります。

弊社でも、サイト運用中に次のような実例が多くあります。

• サーバー移転後に uploads フォルダの権限が書き換わり、突然アップロード不可になる
• クライアント様側で画像を一括で大量追加したタイミングで“容量制限”に引っかかる
• 一部サーバーで WebP 形式が弾かれ、jpg に変換すると問題なくアップロードできる
• セキュリティ機能（ModSecurity）が画像を“攻撃”と誤検知してブロックする

さらに最近特に増えているのが、「スマートフォンから WordPress に直接ログインし、スマホ内の写真をメディアにアップロードしようとして失敗するケース」 です。
現代のスマートフォンはカメラ性能が非常に高く、1枚あたりの画像容量が数MBを超えることも珍しくありません。そのため、WordPress側の最大アップロードサイズを簡単に超えてしまい、「容量が大きすぎてアップロードできません」というお問い合わせを多くいただきます。

そのようなケースでは、
弊社側で
.htaccess にコードを追加し、最大アップロードサイズを適切な値に調整する対応
を行っています。
もちろんこれは「画像容量が大きすぎる」という原因の一例ですがWordPressは便利で柔軟性が高い反面、こうした“運用中の小さな落とし穴”が発生しやすい CMS でもあります。

これらは原因がバラバラに見えますが、実際には「どこでブロックされているのか」を一つずつ切り分けていけば、確実に解決できるトラブルです。

また、WordPressはプラグインやテーマ、サーバー仕様の影響を受けやすいため、弊社では

• サーバーのエラーログ確認
• 権限（パーミッション）の再設定
• テーマ側の干渉チェック
• セキュリティ機能の誤検知確認
• PHPバージョンの整合性チェック

など、複数方向から総合的に調査し、問題の根本原因を特定しています。

初心者の方はまず
「容量」「形式」「権限」
の3つから確認すれば十分ですが、それでも解決しない場合は、別の要因であることが多いため、【早めの専門家相談】が安全です。